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[ GEORGE CRUMB Makrokosmos, Vol.Ⅱ+ ]
Mizuha Nakagawa
UKSL-0012

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タイトル:
[ GEORGE CRUMB Makrokosmos, Vol.Ⅱ+ ] / Mizuha Nakagawa
価格:¥2,200 (税込)
規格番号:UKSL - 0012
POS/JAN:

CD発売:2022年発売予定
Tunes他デジタル配信:配信中

01. Morning Music (Genesis II) Cance
02. The Mystic Chord Sagittarius
03. Rain-death Variations Pisces
04. Twin Suns (Doppelganger aus der Ewigkeit) [Symbol] Gemini
05. Ghost-Nocturne: for the Druids of Stonehenge (Night-Spell II) Vitgo
06. Gargoyles Taurus
07. Tora! Tora! Tora! (Cadenza Apocalittica) Scorpio
08. A Prophecy of Nostradamus [Symbol] AriesScorpio Scorpio
09. Cosmic Wind Libra
10. Voices from "Corona Borealis” Aquarius
11. Litany of the Galactic Bells Leo
12. Agnus Dei [Symbol] Capricorn

Music by George Crumb
Performed by Mizuha Nakagawa
Produced by Jyoji Sawada for Unknown Silence
DSD recorded, mixed and mastered by Seigen Ono at Saidera mastering

℗ 2022 Unknown Silence / © SDM&LiveRec

*CDはこちらへお問い合わせください。
*Physical CD can be purchased from the contact below.
E-mail : info@unknown-silence.com

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夢のような宝物の時間

図書館で見つけた複雑怪奇な(でもなんだか美しい)譜面を手に、ピアノの前に座りそこに描かれた音を鳴らしてみた。当時17歳だった私は、それまでに出会ったことのなかった倍音の響きに一瞬で魅了され、虜となった。(その時最初に弾いてみたのはマクロコスモス2巻の『死の雨のヴァリエーション』)
それが私とジョージ・クラムの音楽との出会いで、その出会いが今でも私と音楽とを繋いでくれている。
9年前の2013年、ペンシルベニアにあるご自宅でご本人にお会いできたことは、夢のような、宝物の時間となった。
クラム先生、沢山の素敵な作品を残してくださりありがとうございました。これからも演奏させてください。
安らかな眠りにつかれますように、お祈り申し上げます。
2022年4月
中川瑞葉

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演奏者にとってかなりのチャレンジ精神が要求される作品ばかり

実はジョージ・クラム作品を初めて知ったのがそんなに早い時期ではなくクロノス・カルテットによる『ブラック・エンジェルズ』でした。作品は1970年に書かれた作品なのも自身とのすごい繋がりを感じております。冒頭 導入部の斬新な演奏技法はかなりショックを受けた記憶があります。自分自身90年代に弦楽カルテットのための作品を多く書いていましたが当時の自身の作を聴くとかなり影響を受けたことは間違いないと思いました。もちろん内容は遠く及びませんが(汗。
彼のどの作品も演奏者に対して新たな可能性を引き出す試みがなされ、他の楽器を演奏させたり声を出させたりなど演奏者にとってかなりのチャレンジ精神が要求される作品ばかりで、今回のマクロコスモス2も例外なくクラム先生の思惑が詰まった作品です。特殊奏法満載の中、演奏する中川瑞葉の口笛はほんと頑張ったなと労いたい気持ちでした。当時桐朋学園の学生だった中川瑞葉がクラム作品を演奏していることを知り、これからも演奏続けるならアルバムを作りたいね、と当時言いましたがその言葉が実って卒業後実現させることができました。
音源が出来た時点で彼女に、ずっと愛しリスペクトしてきたクラム先生には必ず会ってアルバムを聴いてもらうことは大切だ、と伝えましたが彼女もそう思っていたのでしょう、直ぐに単身クラム先生に会いに行きクラム先生と時間を共有し演奏に関してはクラム先生からお墨付きもいただけたことは彼女の一生の宝物に
なったと思います。
そして同じジョージ繋がりもありますが、私自身作曲家ジョージ・クラムの今も色褪せない素晴らしい作品に出会えたことはすごく幸せでした。今はご冥福をお祈りします。
2022 4/9

沢田穣治

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photography: Maki Takagi

中川瑞葉 (Mizuha Nakagawa)
桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部ピアノ科を卒業。パリ・エコール・ノルマル音楽院ピアノ科及び室内楽科のディプロムを取得。
在仏中はコンサートや音楽祭で演奏する傍ら、パリ近郊のコンセルヴァトワールで伴奏員・バレエピアニストを務めた。
Concours musical de France第1位、CMF賞、クロードカーンピアノコンクール第3位など国内外のコンクールにおいて受賞。テッセラ音楽祭「新しい耳」出演、インターナショナル・アンサンブル・モデルン・アカデミー参加。トーキョーワンダーサイト主催「トーキョー・エクスペリメンタル・フェスティバル」に出演。
高校時代よりジョージ・クラムの作品に取り組み、「クラム・ナイト」と題したコンサートを企画。2013年には本邦初録音の[GEORGE CRUMB Makrokosmos,VolⅡ+(XQMD-1005)]を発売。
2017年クラシック音楽を現代へ再生・翻訳するプロジェクト『RE-CLASSIC STUDIES』の第1作[RE-FAURE]、2019年第2作[RE-DEBUSSY]発売。

東京成徳短期大学非常勤講師。

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